歯列矯正のセカンドオピニオン症例、基地外歯科医|ブログ|患者さんに寄り添ったインプラント治療なら能代にあるよつじ歯科・インプラント矯正歯科クリニック

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歯列矯正のセカンドオピニオン症例、基地外歯科医

昨年暮れに来院した症例です。ある歯科医院に通院して2年経過した症例です。

歯列矯正のセカンドオピニオン症例、基地外歯科医

患者が言うには、この治療を始めたところでは、この1年はブラケットにワイヤーを留めるゴムを替えるだけで歯列に全く変化がないそうです。

患者の希望は来年夏に結婚するので挙式までに下の隙間を閉じて終わりたいそうです。通院中の歯科医院の院長に「来年7月までに下の隙間は閉じますか?」
と尋ねたところ「それは無理でしょ」と言われたそうです。そこで転院先を探し、当院へ相談に来ました。

 口腔内写真だけでは分かりにくいかもしれませんが上顎前突です。この記事には出せないので残念ですが、実際は横顔の写真を見ると口元が出ているのが判ります。
 ですから、患者の主訴は下顎の抜歯空隙閉鎖ですが、もし仮に、下顎の空隙を閉じても上顎の空隙は既に閉じているので上顎前突が酷くなってきっと不満が残ります。迎える挙式を前に患者にとっての問題は、下顎の空隙でしょうが、問題はそれだけではありません。
 上顎が出ているので上顎も引っ込めないといけないことを説明しました。更に笑うと歯茎が見えるとガミースマイルなので歯茎を少しでもより見えなくする矯正が必要であると説明を加えました。
 患者さんには「今までの経過を伺ったところ、治療を開始した先生はこれ以上治療を進めることができないようです。できない症例を引き受けたみたいです。」と説明しました。この患者さんとコンサルテーションしている間中感じていたのですが、当院で治療してほしいオーラがバンバン出ていました。そのオーラに応えるべく希望するなら当院で治療を引き受けますと伝えたところ安堵の表情を浮かべていました。
 秋田市内の他院に相談をしなかったのか伺うと以下のような返答がありました。
 秋田市内の歯科医院の何件かに相談の予約を取りたいと電話したところ、どこからも「矯正治療中の患者の転院は受け付けない」「矯正治療中、治療終了後の相談は受け付けない」と断られた。唯一相談を受け付けてくれたところでも「4か月後になります」と体よく断られたとのとです。そこで、調べに調べ、当院へたどり着いたのでした。

当院で治療の続きを行うことが決まり、患者さんは律儀に転院元の歯科医院で転院すると告げました。するとそこの院長は「そうですか。」とただ一言返事をし、転院先への資料を渡しました。後日患者が持参した資料は初診時の口腔内A写真と顔貌の写真、初診時の口腔内模型でした。セファログラムがないのは残念でしたが、転院元には無かったのでしょう。仕方がありません。
 
ところで、この話における転院元の歯科医はできない症例を引き受ける普通でない歯科医師だと思います。ですがまだまともな方で、患者に資料を渡しています。ところが頭のおかしな歯科医の中には本当におかしな歯科医がいます。
 
 前出の話とは別の患者が当院へ転院することになりました。お話を伺うと、なんと20歳前半で治療を開始し5年経過しもう少しで6年目に突入になるという、気の毒な方です。で、治療の進行状況は普通にやって治療開始から8か月ぐらい経過した状態でした。しかもすごい出っ歯でした。

 私は患者に矯正を始める前の資料があれば再発防止に役立つので何とか手に入れてもらえないかとお願いました。患者は転院元の歯科医師がよほど嫌だったとみえて、転院を告げずに転院したのだそうです。ですから連絡を取りたくなかったのでしょう。
ですが、何度か初診時の資料をお願いすると、連絡を取ってくれました。
すると転院元からは、『転院先から申し出がないと渡さないことになっている』と言われたそうです。

 仕方がないので私がそこの院長へ電話をして資料を請求しました。こちらとしては失礼のないように電話では丁重に対応しました。
「初めまして私は秋田県能代市によつじ歯科医院と言う歯科医院を開業している院長の四辻登と申すものです。この度、そちらで通院中の○○さんが当院で治療を引き継ぐ事となりました、つきましてはそちらにお持ちの初診時の資料を送って頂きたく存じます。」
すると、そこの院長は、
 転院するならそれなりのスジを通すのが普通だと私に言ってきました。???
転院先から転院元へ転院して良いかとご意見伺うのでしょうか?筋を通すとは患者に資料を持たすのがスジではないでしょうか?基地外歯科医に反論して資料をもらえないと患者の不利益につながりかねません。そこで電話口で少しの間沈黙が続きましたが穏便に済まそうと「そうですか。」とだけ返答したところ。「まあいい。患者が望むことだから」と言われました。

 こちらが当院での治療を誘ったのではなく患者からお願いされたので当院でやり直ししているのに何故筋を通せと言われるのでしょうか?そちらができない症例をこちらが引き継ぐのに何故筋を通せと言われるのでしょうか?

 できもしない治療を引き受け、本来なら3年前後で終わる治療を長引かせ6年も患者を通院させる歯科医はまともじゃないことは分かっていました。ですから、資料請求に対する対応もまともじゃないと予想していましたが、私の予想を超えた対応でした。

歯科医院選びは本当に注意しないといけませんね。矯正治療を受けようとお考えの方はくれぐれも歯科医院選びには慎重になってくださいませ。





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