矯正症例87 上下顎前突 ハーフリンガル 裏側矯正 能代市、大館市、潟上市、北秋田市、秋田市|ブログ|患者さんに寄り添ったインプラント治療なら能代にあるよつじ歯科・インプラント矯正歯科クリニック

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矯正症例87 上下顎前突 ハーフリンガル 裏側矯正 能代市、大館市、潟上市、北秋田市、秋田市

初診時24歳、診断名:上下顎前突、叢生。抜歯部位:上顎左側4番、下顎左側5番、下顎右側4番、下顎左右8番、上顎左側6番欠損、上顎リンガルブラケット、下顎唇側ブラケットによる矯正治療。治療期間4年3か月、来院回数62回、治療費総額148万円(税込み)

矯正症例87 上下顎前突 ハーフリンガル 裏側矯正 能代市、大館市、潟上市、北秋田市、秋田市

下顎の歯茎の黒い部分は、子供の時に鉛筆が歯茎に刺さったのが原因だそうです。歯茎のタトゥーになっています。上顎右側中切歯は失活して変色しています。術前にウオーキングブリーチしたのち矯正を開始しました。

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ちなみに顔の写真を出している症例は全て本人の許可を得ています。

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この症例でも、横顔の変化が顕著です。途中でカメラが変わったので解像度の違いが顕著に表れいます。動的治療終了時の顔貌の写真は、より立体感があります。肌の色艶、温かみが表現されています。


この症例では上顎左右で非対称の欠損部位であるためより難しくなっていました。上顎左側が小臼歯2本で上顎右側が小臼歯1本で矯正を始めました。初診時に上顎左側が5番、7番支台歯のブリッジが装着してあったので、上顎左側はポンテックを切断除去し、6番に空隙を設けました。上顎右側は4番を抜歯しました。上顎は左右で力のかけ方を違える必要がありました。治療の進み方を大まかに下に述べます。

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上の写真は治療開始から約4か月経過した咬合面観です。。裏側矯正では、治療を開始し直ぐに裏側のブラケットとワイヤーが装着されるとは限りません。この症例でも開始直後に上顎はBH(バイヘリックス)が装着され,BHで上顎歯列の側方拡大を試みました。ヘリックスは4つ作ろうとしましたが、難しく断念し2つにしました。バイヘリックスというよりポータータイプの拡大装置と言ったほうが良いかもしれません。拡大している間に上顎左側5番を遠心移動しました。拡大が終わってから上顎左右3番を遠心移動しました。(下写真)

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上顎左右犬歯にパワーアームを使って遠心移動しました。古い手法で今はあまり使う人がいませんが、私は使用しました。使用した舌側ブラケットはClippy-Lなのでワイヤースロットが一つです。ですから舌側にパワーアームを装着できないからです。Fujitaのブラケットなら可能でした。
 その後上顎前歯が下がったのでTADを使いバイトオープニングしました。バイトオープニングの後上顎左側6番の遠心移動が必要になったので下の写真のようにしました。
ここまで書いて、皆さん気付いたともいます。表の装置よりも裏側では複雑なのです。装置の数も増える場合があります。ですから治療費が表の装置より高額になります。

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下顎は唇側の装置なので通法通りに進みました。下顎は治療開始時8番を残す予定でしたが、抜かないと7番が並ばない状況に陥り仕方なく8番を両側抜歯しました。

矯正臨床の話
 舌側ブラケットの選定と歯牙移動様式(傾斜移動vs歯体移動)
 当院では舌側のブラケットはFujitaとClippy-Lを使用しています。それぞれ長所と短所を併せ持ったブラケットです。トルクを加えるのはFujitaが効果的ですが、ローテーションのし易さが欠点です。3番舌側にパワーアームを使用する場合はメインアーチワイヤーをオクルーザルスロットに使用しないと使えません、すると臼歯部もFujitaを使う必要があります。更に歯牙移動の様式が傾斜移動になるので傾斜した歯牙のuprightが必須となります。私は傾斜移動のテクニックでseniorの矯正を沢山手がけましたから、若年者では容易であっても年長者に於いてはuprightが困難である症例を忘れられないほど経験しています。それらの経験を基に年長者の症例に於いては歯体移動のテクニックが良いと判断します。そこで、もし、オクルーザルスロットを使用する場合は,この症例の様に犬歯を歯体移動し先送りしたうえで2~2を一塊で移動するのが良いと思います。

この症例の場合、上顎左右3番の傾斜を防止するため唇側にレジンでパワーアームを付加しました。パワーアームからTADへエラスチックチェーンを掛けて牽引するとき抵抗中心を通る様に工夫しました。このようにして犬歯の遠心傾斜を避けました。勿論ゲーブルベンドを少し追加しておきます。

 Clippy-Lはセルフライゲーションブラケットですから、基本的にブラケットスロットにワイヤーに蓋をして留めます。ですから原則的に治療中にローテーションしません。しかし、Fujitaと比較してトルクが効きにくいと言った欠点があります。そこはセットアップ時のオーバーコレクションで予防措置を施し、更にワイヤーにループを組み込んだり、Bendで追加補正を補います。さすがにここは裏側矯正の勘所となりますので、自力での開発は困難と判断し、舌側矯正のエキスパートに教えを乞いました。(酒井先生ありがとうございました。)


3の単独遠心移動vs3~3の一塊遠心移動に関しては別の症例でお話しします。

 
 

歯列矯正には以下のリスクを伴う場合があります。

1最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2 週間で慣れることが多いです。

  1. 2歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
  2. 3装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
  3. 4治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
  4. 5歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。ブラックトライアングルの出現があり得ます。
  5. 6ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
  6. 7ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
  7. 8治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
  8. 9治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  9. 10様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
  10. 11歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
  11. 12矯正装置を誤飲する可能性があります。
  12. 13装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
  13. 14装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
  14. 15装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
  15. 16あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  16. 17治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
  17. 18矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。

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