矯正症例84 AngleⅠ級 上顎前突、能代市、北秋田市、大館市、潟上市、秋田市|ブログ|患者さんに寄り添ったインプラント治療なら能代にあるよつじ歯科・インプラント矯正歯科クリニック

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矯正症例84 AngleⅠ級 上顎前突、能代市、北秋田市、大館市、潟上市、秋田市

 初診時16歳2か月 治療期間2年8か月 、来院回数37回、抜歯部位上下顎左右4番、治療費総額86万円(税込み)(兄弟割引適用)

マルチブラケット法による全顎矯正 保定:ベッグタイプリテーナー

矯正症例84 AngleⅠ級 上顎前突、能代市、北秋田市、大館市、潟上市、秋田市
矯正症例84 AngleⅠ級 上顎前突、能代市、北秋田市、大館市、潟上市、秋田市

 この患者さんの妹さんが先に当院で歯列矯正を終了していました。そこでこの患者さんは兄弟割引を適用し治療費が少し安く済んでいます。兄弟割引の他に親子割引もございます。

 術後の写真を見ると正中が上下で一致していません。これは上顎の左右中切歯の形と大きさが違うからです。形の違いは削って、ある程度修正できるのですが、それをすると、大きさの違いが更に増え結局正中は一致しないと判断され、このままとしました。このように歯の大きさと形で正中が一致しないことがあります。同じ原因で臼歯部に空隙が残ることがあります。
 その他に術後の写真を見ると、恐らく皆さんは歯に何か残っていると気付くと思います。ブラケットを外して残った接着剤です。接着剤は理屈では歯磨きで削れて無くなります。

この患者さんは進学で都内へ転居します。あちらでも勉強頑張ってください。夢がかなうと良いですね。
 マウスピース矯正に関して
 当院でもマウスピース矯正を希望して来院する患者さんが増えています。それと並行して、マウスピース矯正のトラブルの相談も増えています。
 そこで、このブログで何度も書いていますが、改めて書きます。
 マススピース矯正は症例が限られます。矯正患者の5%位しか適応患者がいません。マウスピース矯正をする場合は歯科医院選びに十分注意してください。

 『YouTubeで自分と似た歯並びがマウスピース矯正できれいに治っているのにどうして、ここでは無理なのですか?』相談者の中にはこのように質問してくる方がいます。普通は歯並びはただ単にきれいに並べるのではなく機能的に無理がないように並べます。ですが、Youtubeで見られる症例の中には機能的に無理に並べている症例があります。それらは一見きれいに並んで見えますが、術後の安定性が頗る悪いのです。
 
 今回の症例でも非抜歯で無理やり並べればできると思います。ですが、そんなことしたら術後の後戻り必至です。そんなこと自分の矜持に反するので、できませんから抜歯して並べます。抜歯してマウスピース矯正もやろうと思えばできます。ですが、この症例の場合、マウスピース矯正で歯列矯正をしようとすれば、マウスピース以外の装置が必要になります。そうすると当初の予定した以上に時間とお金が必要になります。しかも、歯列矯正の質が下がります。 
 歯科医師が治療の品質にこだわるならこの症例ではマウスピース矯正は致しません。
 
 皆さん注意してください。
 マウスピース矯正は歴史が浅くまだ発展途中の技術です。マウスピース矯正をする場合は歯科医院選びにはくれぐれも注意をしてください。歯科医院の数はコンビニより全国で1万件も多いのです。しかも、虫歯が減って、仕事が減っているのが歯科の現状です。ですから、できもしないマウスピース矯正をできると言う歯科医師がいても不思議はありません。全く調べず、知り合いに紹介されたから、行きつけだからと言う理由だけでそこの歯科医院で歯列矯正を始めて、トラブルに巻き込まれて当院へ相談に来る方が増えています。そうならない為に、自分で良く調べ、良く考え、自分に合った歯科医院を選んでください。
 


歯列矯正には以下のリスクを伴う場合があります。

1最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2 週間で慣れることが多いです。

  1. 2歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
  2. 3装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
  3. 4治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
  4. 5歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。ブラックトライアングルの出現があり得ます。
  5. 6ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
  6. 7ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
  7. 8治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
  8. 9治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  9. 10様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
  10. 11歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
  11. 12矯正装置を誤飲する可能性があります。
  12. 13装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
  13. 14装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
  14. 15装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
  15. 16あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  16. 17治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
  17. 18矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。

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