上顎前歯部に骨が足りない反対咬合のインプラント、能代市、北秋田市、大館市
写真-1
上顎左右3番が残痕でした。左右3番支台歯の右側4~左側3番までの7歯のブリッジを20年以上使用していたそうです。20数年の使用の後上顎左右3番の歯根が破折してブリッジが脱落しました。脱落して、テレビに広告を出している秋田市内の歯科医院で相談したそうです。そこでの診断は左右に各2本、合計4本のブリッジで対応するとていあんされました。が、当院では前歯部に1本追加し合計5本のインプラントを用いたインプラントブリッジを提案しました。
写真-2
上の写真は最終補綴が入った口腔内の正面観写真です。
写真-3
写真-3は術前の術前の口腔内前歯部を左側から見たところです。上顎前歯部が下顎前歯部に対して著しく後退しており犬歯小臼歯のみを支台とするブリッジは力学的に支台となるインプラントに過大なモーメントが生じることが明白です。そこで前歯部にインプラントを配置することで後方に位置するインプラントのモーメントを減らしました。
写真-4
写真-4は最終補綴が装着された口腔内前歯部の左側面です。一つ手前の写真と比較すると前歯部の歯茎が前に出ているのが判ります。前歯部に骨造成しインプラントを植立することで力学的に適切なインプラント補綴となりました。
写真-5
写真-5は術前の術前の口腔内前歯部の右側面です。この写真でも前歯部が下顎に比べ大きく後退しているのが判ります。
写真-6
上の写真は最終補綴が装着されたところです。前歯部の歯茎が前方に出たのが判ります。
写真-7
上の写真は初診時の上顎咬合面です。この後残根である右上4番、左上3番を抜歯します。
写真-8
上顎左側4,3番上顎右側3,2番にインプラント埋入ご4か月待機し2次手術を行いヒーリングアバットメントを装着しました。その後、アバットメントに交換し仮のブリッジを装着しました。そして上顎右側1番に骨造成と同時にインプラントを埋入しました。写真-8はその時の写真です。
写真-9
上顎左側1番にインプラント埋入後4か月経過時の口腔内写真です。初診時の写真(写真-7)と比較すると3番部位切歯部の歯槽突起が大きく幅を増やしているのが判ります。2,3,4番部位にインプラントを埋入する際にも骨造成を行っています。
写真-10
上顎左側1番にアバットメントが装着されてる口腔内咬合面の写真を撮り忘れてしまいました。代わりにブリッジ制作の作業模型咬合面です。左側1番が初診時の歯槽突起より前方に出ているのが判ります。
写真-11
上部構造が装着された咬合面です。上部構造はメタルボンドブリッジを使用しました。
この症例の様に、上顎前歯部の重度骨吸収に於いて水平的な骨造成で対応できる場合もあります。全ての前歯部欠損に於いて可能であるとは言えませんが、かなりの割合で可能です。
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