アパタイトコーテッドインプラント HAインプラント 能代市 北秋田市 大館市
上はある患者さんのレントゲン写真です。右下6,7にインプラントが入っています。右下6番に入っているインプラントの周囲に黒い影が見えます。骨とついていないとわかります。患者さんにこのインプラントは10年残存率が7割~8割のインプラントです。奥から2番目は骨とついていませんから近い将来無くなります、と説明しました。
その数日後に問題のインプラントはグラグラ動き始めたので撤去しました。撤去せず放置しておくと、もう一本のインプラントに害があり、最悪脱落する危険性が非常に高いからです。2本つながっている被せ物を切断すると7番の被せ物は外れてきました。
初診時に既に右下6はディスインテグレーションしており、本来動いている筈が7と連結されていたので動かなかったのです。が、初診から数日で7のインプラントと合着してあるセメントがはがれて連結上部構造は7で引っ掛かっている状態でした。6は引っ張ると力をかけずとも取れてきました。
インプラント2本が上部構造(被せ物)でつながっていましたが上部構造は右下7で外れて、右下6はインプラント体が骨から外れていたのです。
患者さんにこのインプラントを入れた時の話を伺いました。すると埋入した歯科医師は10年残存率の説明なしで治療したのでした。ですから患者さんはインプラントを撤去するに至ったことにショックを受けていました。
まさか12年で脱落すると思わなかった、一生ものだと思っていた。と、ため息交じりに漏らしていました。
10年残存率が7割~8割と知っていたら入れたかと訊くと、入れないと言っていました。
アパタイトコーテッドインプラント(HAインプラント)の問題点はチタン製、チタン合金製のインプラントが10年残存率が上で95%下で98%であるのに対し70~80%であることです。良い点はHAが埋入初期に感染に強く、上部構造装着までの期間がチタン製に比べ短い事です。以上の事を患者に説明し、了解のもとでHAインプラントを施術するならば、そこに何も問題は生じません。
ですが実際は違います。
HAインプラントの10年残存率を患者に説明せずに、そのインプラントを埋入する歯科医が結構います。私が知る限りではHAインプラントを使用している先生方の内、たった一人を除いて皆さん説明なしです。
説明する先生はインプラントの寿命は7、8年ぐらいと説明してやっています。
ネットで調べてもHAインプラントの問題が少なからず見つかります。
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