矯正症例55 舌側矯正 ハーフリンガル
ハーフリンガルの症例です。
主訴:審美障害 診断 AngleClassⅠ叢生 上顎左右第二小臼歯抜歯、下顎左側第二小臼歯、右側第一小臼歯抜歯。開始年齢37歳治療期間3年7か月 来院回数54回
治療費総額 112万(税別)
上顎はFujita method のブラケットを直接法で装着。下顎はKBTマルチブラケットシステムを使用
上顎は本来ならば第一小臼歯を抜歯して開始するのですが、両側第二小臼歯とも大きなインレーが入っていたのでこちらの抜歯となりました。このため期間が少し長くなりました。さらに遠心傾斜した上顎4番を起こすのに時間がかかりました。
下顎前歯部上顎前歯部にブラックトライアングルが出現しましたがこれは年齢からして当然と言えます。
この症例からFujitamethodでも空隙閉鎖はホリゾンタルスロットにメインアーチワイヤーを使用すべきであることが再確認できました。
また、リンガルでは7番にもワイヤーを通すべきだと再確認できました。
患者さんに舌側装置を使用した感想を伺ったところ、ストレスが少なく矯正できて良かった、と言っておられました。
舌側矯正の良さを再確認できました。
施術する側としてはより理想的に、より短期間に歯列矯正を行うことを大切と考えます。が、患者からすると目立たないことが一番重要な事となります。
列矯正には以下のリスクを伴う場合があります。
歯列矯正をすることで虫歯、歯周病のリスクが高まります。歯根吸収、歯肉の裂開、歯肉の退縮、ブラックトライアングルの出現の可能性があります。
治療期間が予定より長引くことがあります。動的治療終了時の歯列は永久に保持されるものではなく、経年的に多少なりの変化があります。
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