アライナー矯正の失敗 マウスピース矯正に注意 |ブログ|患者さんに寄り添った歯列矯正、インプラント治療なら能代にあるよつじ歯科医院

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アライナー矯正の失敗 マウスピース矯正に注意 

 能代のような人口5万の日本海沿岸の地方都市にあってもスマホの普及は生活行動に変化をもたらします。情報を得る手段を入手した地方人は首都圏の情報を得るまでの時間差が短縮しました。

ネットではマウスピース矯正の宣伝がやたらと目に付くようになりました。そのせいなのか、当院でも患者さんからマウスピース矯正について相談される機会が増えました。

 

マウスピース矯正(アライナー矯正)を勧められる患者さんが増えています。
 先日当院へ矯正の相談に来院した患者さんと話をしたのですが、他院でマウスピース矯正を勧められたそうです。その患者さんのお口の中を拝見すると、どうやってもマウスピース矯正単独での矯正治療は無理な患者さんでした。
2020年12月現在のマウスピース矯正はいまだ未完成の治療技術です。抜歯症例の場合マウスピースだけで矯正は不可能です。舌側弧線装置を使い部分的に移動させたのちマウスピースを使用することになります。マウスピースも抜歯空隙閉鎖の場合分断して歯列矯正用アンカースクリューを併用する必要があります。ずいぶんと手間のかかるやり方です。術者にとって手間のかかるやり方なら患者にとって迷惑なやり方になります。患者さんにとっては、時間がかかる通院回数が増える等の、治療の進行上の迷惑だけでなく結果的に料金が跳ね上がる事態になりかねません。

マウスピース矯正は要注意ですよ。

 歯科のコンサルタントが歯科医師に向けて『マウスピース矯正で患者を獲得できる』、マウスピース矯正の市場はまだ将来性がある、マウスピース矯正は以前より敷居が低くなったと、宣伝しています。

そのコンサルタントは盛んにネット上に歯科医師向けのマウスピース矯正セミナーを宣伝しています。

当コンサルの指導によりマウスピース矯正患者を1年で50%以上増やした歯科医院が全国に多数存在するとネットに出しているのです。

 

 私には歯科のコンサルは『マウスピース矯正は20年前に比べ進歩して、適応症が増えたから、歯科医の皆さんやらないと損ですよ、早い者勝ちですよ!』、と、歯科医師をけしかけていると思えます。と、いうか、はっきり言って、煽っています。


 少し前の話ですが歯列矯正のポータルサイトを運営している会社の方とお話しする機会がありました。(これは本当の話です)その方をNさんと呼びます。

Nさん曰く『ある先生から、マウスピース矯正の広告を出してほしいとお願いされたのですが、お話を伺うと矯正の経験が全くない方で、全くないのにこれからはマウスピース矯正で患者を大量に獲得し、自分で施術するのだと意気込んでおられました。』

私『それで、広告を請け負ったのですか?』

Nさん『いえ、断りました』

私『それは当然ですよ!』

Nさん『患者さんに迷惑をかけることになりますからね』

私『ポータルサイトの信用も失いますよね』

Nさん『そうです。』


 恐ろしいことです。矯正経験ゼロでもマウスピース矯正ならばできると信じる歯科医がいました。更にその歯科医は広告を出してマウスピース矯正の患者獲得を企てていたのです。


 ポータルサイト運営企業は企業としての責任を自覚しています。ですから、にわかマウスピース矯正歯科医の広告を出すのを断りました。マウスピース矯正の治療結果にコンサルタントは責任がありません。施術した歯科医に責任があります。

マウスピース矯正を煽っているコンサルタントにはどのような企業理念があるのでしょうか?煽ることで、にわかマススピース矯正歯科医を大量生産しかねない危険性があるのではないでしょうか?ドラッガーは企業理念が大切だと言っていますよ。


 更にこのコンサルは次のように言っています。

自分たちのところに、マウスピース矯正を受けている患者から相談が寄せられる。いつまでたっても良くならない、奥歯が噛まないで終わりそうだ。等の相談が寄せられる。これらの相談はマウスピース矯正の技術的未熟な歯科医がいることでおこっている。このまま相談が増えることで、将来的に週刊誌で取り上げられて、かつてのインプラントバッシングのような事態が起こりかねない危険がある、と言っています。

 自分たちで煽っておいて逃げ道を用意しています。皆さんはこのコンサルをどう思いますか?

卑怯だと思いませんか?


 



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