保険の白い歯をお勧めしない理由その2|ブログ|患者さんに寄り添ったインプラント治療なら能代にあるよつじ歯科・インプラント矯正歯科クリニック

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保険の白い歯をお勧めしない理由その2

以前にも投稿したのですが、保険の白い歯の特徴をお話しします。保険の白い歯はCAD/CAM冠というもので、前歯、小臼歯に適応となります。7番が上下左右4本そろって咬合に無理がない場合に限って上下左右の6番に適応となります。ですがこのCAD/CAM冠は問題だらけで、私に限らずほとんどの歯科医師は患者さんにお勧めできるものではありません。

その理由を以下に挙げます。

1、割れやすい
2、プラークが付きやすい
3、外れやすい
4、歯を削る量が多い

以下は説明です。

1、保険の白い歯はプラスチックです。プラスチックに混ぜ物しているだけです。
ですからプラスチックの特性で時間が経てばすり減り、形が変わります。時間の経過とともに劣化します。
混ぜ物しているので靭性に劣ります。脆くなります。ですから大きな力が加わると、欠けないで割れます。
割れて脱落します。耐摩耗性を向上させるにはプラスチックに混ぜ物しないといけませんから、これは仕方がありません。
接着も本当に弱くて、良く外れます。ですからかけて外れないならまだしも、割れたら、確実に外れます。
欠けて取れない、と言ったことはありません。確実に割れて、外れます。

患者さんからすれば『壊れるもの入れられた。』と被害者意識が湧き上がってくる方がいると思います。でもこれは仕方がないのです。保険で決められたものです。
2、プラークが付きやすい
また、プラスチックの性質で、プラークが付きやすい特性があります。これは例えば
瀬戸物のお皿と、プラスチックのお皿ではどのように違うか考えると分かります。瀬戸物のお皿は何回洗っても汚れがキレイに落ちますよね。プラスチックの皿使い続けるとは小さな傷がついて表面から光沢が無くなり汚れが付きやすく、洗っても汚れが取りにくくなりますよね。これと似たものです。
先ほどもお話ししましたが、プラスチックは割れませんが、CAD/CAM冠の材料は耐摩耗性向上させるためにプラスチックに混ぜ物しているので脆くなっています。割れます。

 プラークが付きやすいので、虫歯、歯周病の原因になります。きちんと歯磨きができるならプラークは残らないのですが、歯磨きができていなかったので被せることになっている方が殆どです。人は習慣をなかなか変えることができません。結局被せても磨けないので、CAD/CAM冠の縁からまた虫歯になってしまうひとが沢山います。

3、歯とプラスチックを接着させるには難しいのです。くっつきが弱いのです。20~30個に一つ外れます。
4、CAD/CAM冠の材質は脆いので、もろさをカバーするためにはCAD/CAM冠を厚く作らなければいけません。そこで、歯を大量に削る必要性が出てきます。


保険の白い歯をお勧めしない理由その2

上の写真はCAD/CAM冠が外れたものです。割れて外れたものです。側面に茶色く汚れがついているのが分かります。プラスチックの特性です。

ここまで読んでくれた方はどのように思いますか?
とてもじゃないけど自分の口の中に入れられるものではありません。ですから自分の家族、親兄弟にも入れません。従業員の口にも入れません。

当院ではCAD/CAM冠の欠点を全て克服している被せ物をお勧めします。フルジルコニアクラウン、ジルコニアボンドクラウン、メタルボンドクラウン,e-maxクラウンをお勧めします。

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