矯正症例104 AngleⅠ級、過蓋咬合、非抜歯矯正、能代市、北秋田市、秋田市、大館市|ブログ|患者さんに寄り添ったインプラント治療なら能代にあるよつじ歯科・インプラント矯正歯科クリニック

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矯正症例104 AngleⅠ級、過蓋咬合、非抜歯矯正、能代市、北秋田市、秋田市、大館市

矯正症例104 AngleⅠ級、過蓋咬合、非抜歯矯正、能代市、北秋田市、秋田市、大館市
矯正症例104 AngleⅠ級、過蓋咬合、非抜歯矯正、能代市、北秋田市、秋田市、大館市

初診時12歳3か月、性別:男性、治療期間2年6か月、来院回数38回、治療費¥1,124,000(税込み)非抜歯矯正、


 この患者さんは、下顎前歯が上の前歯に隠れて見えません。重度の過蓋咬合です。このまま放置すると、下顎前歯が上の歯茎に噛み込み潰瘍ができ,食事が困難になります。この患者さんは過蓋咬合を治したことで、将来確実に起こる困難を回避できました。

 ところで、この患者さんのような重度の過蓋咬合を治す方は、当院の所在地である能代に於いては極めて少ないです。能代に於いてはほぼ全ての重度の過蓋咬合は治しません。下顎前歯が口蓋に当たり潰瘍ができている方に矯正を勧めてもほとんどの方が拒否します。その方々は下の歯を削って口蓋に当たらなくなるのを希望します。痛くなければ良しと判断します。

 しかし、そのようなことをしても数年経てば、やがて下の歯はまた口蓋に当たります。当たったら、また下の歯を削ることを希望します。そして、何度も下を削ることで結局、下の歯が非常に短くなります。短くなって歯茎の高さまで削った患者さんがいます。歯茎の高さまで削ったら前歯で嚙み切るのが辛くなります。前歯で噛み切っているのか歯茎で噛み切っているのか不明な状態になります。
衣の硬い揚げ物を噛んだ時に歯茎が痛くなります。麺は前歯で噛み切れるでしょうが、歯茎で噛み切ることになります。美味しくないと思います。

 当院は開業して25年経ちます。25年も同じ歯科医院で働いている私は、25年かけて患者さんの経年変化を直に見ています。上記の重度過蓋咬合の変化も直に見ています。
 見たうえで、書いています。一般人は知らないことです。人生の後半を食事に苦労することで人生の質を落としている方をたくさん見ています。






矯正の開始時期
この患者さんは12歳3か月での歯列矯正開始でした。下顎の成長がまだ残っていたので非抜歯で矯正可能でした。この患者さんが成人で矯正をしていたら、抜歯が必要になったでしょう。

これからの予定
この患者さんは下顎の親知らずを抜歯する必要があります。普段は当院で抜歯しますが、とても難しい抜歯になるので口腔外科専門医へ紹介状を出しました。右下の7番が捻転しているのは右下の親知らずが歯茎の下で7番を押しているからです。左右とも下顎の親知らずは歯茎の下で7番を押しています。親知らずを抜歯しないと歯列不正が再発します。
上顎の親知らずも抜歯が必要ですが、まだ深い位置にあるので抜歯不可能です。そこで、6か月ごとの来院で経過を観ながら適切な時期に抜歯する予定です。



歯列矯正には以下のリスクを伴う場合があります。

1最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2 週間で慣れることが多いです。

  1. 2歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
  2. 3装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
  3. 4治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
  4. 5歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。ブラックトライアングルの出現があり得ます。
  5. 6ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
  6. 7ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
  7. 8治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
  8. 9治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  9. 10様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
  10. 11歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
  11. 12矯正装置を誤飲する可能性があります。
  12. 13装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
  13. 14装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
  14. 15装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
  15. 16あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  16. 17治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
  17. 18矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。

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