矯正症例54 デコボコ 叢生 能代市 大館市 北秋田市
治療開始14歳2か月 性別 女性 主訴:審美障害 診断AmgleclassⅠ叢生 治療期間3年5か月 来院回数48回 抜歯部位上下左右の4番 治療費総額76万(税別) KBTマルチブラケットシステム使用、歯列矯正用アンカースクリュー併用
治療期間が長かったのは8番の抜歯を通達してから抜歯に至るまでに8か月費やしたからです。更に、上顎左側6番がアンカーロスしたので遠心移動するのに5か月ほど必要だったからです。
この症例は上記の説明から計算すると、本来ならすんなりと進めば2年かからなかった筈です。
どんな矯正治療も予定以上に治療期間が長引く場合があります。皆さんに注意してほしいのはこの症例の説明で分るように10歳台ならば2年かからないのが当たり前だという事です。ですが5年6年と治療期間の長い歯科医院が存在します。長いのはデタラメの可能性があります。
上顎左右8番を抜歯の後に右上6番を遠心移動しようと計画しました。が、患者さんの都合がつかず、治療が停滞したまま、ずるずると抜歯まで日数を無駄に費やしてしまいました。そこで、少しでも進めたいという思いから、ダメ元で、上顎左右の8番が埋伏して7番を押している状態のまま、6番の遠心移動を試みました。すると、驚いたことに、ゆっくとですが移動しました。16歳だからできた事です。10歳台の矯正だからできた事です。
更に、10歳台の開始で良かったことが分かります。ブラックトライアングルができていません。
列矯正には以下のリスクを伴う場合があります。
歯列矯正をすることで虫歯、歯周病のリスクが高まります。歯根吸収、歯肉の裂開、歯肉の退縮、ブラックトライアングルの出現の可能性があります。
治療期間が予定より長引くことがあります。動的治療終了時の歯列は永久に保持されるものではなく、経年的に多少なりの変化があります。
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