定期検診でのX線写真
上のレントゲン写真は写真はある患者さんのものです。(汚い写真ですみません)
左下7番と5番を支台歯としたブリッジのレントゲン写真です。7番の中が大きく虫歯になっています。残すことが不可能かもしれない程おおきなものです。
この患者さんは2か月毎ににある歯科医院へ定期検診で通っていたのです。何度もその歯の調子が悪いとそこのスタッフに訴えていました。しかしスタッフは『大丈夫』の一点張りだったそうです。患者さんが『レントゲン撮って診てくれ』とお願いしても『大丈夫』と、取り合ってくれなかったそうです。それがある時やっとレントゲンを撮ってくれて、このようになっていることが判明しました。そして抜歯になるかもしれないと告げられた時は、患者さん怒りますよね。
その患者さんは当院で治療をして、幸いなことに虫歯はレントゲン写真以上には大きくなく、抜歯を免れることができました。(レントゲンで映る以上に虫歯が大きな場合が多々あります。レントゲンで確認できるのは虫歯により歯質から無機イオンが溶出した部分のみです。その部分は黒くエックス線透過像が増している部分です。虫歯菌に感染している部分は黒い部分の下に広がっています。)
前医での対応に患者さん怒りますよね。歯を残すために定期検診に通ったのに、このような結果になってしまって、本当に患者さん気の毒です。
実は他院から来院する患者さんの中にはこのような気の毒な患者さんが数人います。
その数人の全てが、『なんでこうなったんだ?』と私に訊きます。しかし、こちらとしては答えようがありませんよね。
そこで、当院での定期検診の運用理念とプロトコールを説明します(https://www.yotsujishika.com/blog/post_140.html)。
説明の中でレントゲンの使い方も説明します。虫歯の診断にどうしても必要だからです。
当院でのレントゲン写真の使い方を以下に大まかに説明します。
1年に一度はパノラマX線写真をとります。パノラマX線写真で新たな虫歯が確認できないか、経過観察をしている小さな虫歯が大きくなっていないか?歯周病の進行具合はどの程度か?以上を確認します。必要ならば更にデンタルX線写真で確認します。
定期検診で通院している患者さんの口の中を診て、疑わしいところはデンタルX線写真で確認を取ります。
患者から不調の訴えのあった部位はデンタルX線写真で確認を取ります。
当院では何のために撮るか、撮った画像をどのように使うかめています。
でもこれは歯科業界ではいたって普通のことだと私は思っています。すると普通でない歯医者が少なからず存在するということでしょうか?
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