インプラント補綴転院症例、能代市、北秋田市、大館市、秋田市|ブログ|患者さんに寄り添ったインプラント治療なら能代にあるよつじ歯科・インプラント矯正歯科クリニック

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インプラント補綴転院症例、能代市、北秋田市、大館市、秋田市

年に数人ですが、他院でインプラントを入れたけど、上物を作って欲しいと当院へ来院される方がいます。様々な理由があるようです。困っている方にはできるだけ力になってあげたいと思っています。


写真は昨年9月下旬に当院へ来院された患者さんです。この患者さんも他院で入れたインプラントの被せ物を作って欲しい、と当院を受診しました。下の写真はその時のお口の中です。

インプラント補綴転院症例、能代市、北秋田市、大館市、秋田市

歯科関係者でなくとも、何か変だと気付きます。

インプラント補綴転院症例、能代市、北秋田市、大館市、秋田市

右側面です。横から見ると問題がはっきりします。上顎前歯の歯軸傾斜が強すぎます。右上5番から左上7番までがインプラントです。右上4,5は仮歯が壊れて外れた、と言っていました。上顎前歯はかなり無理な補綴がしてあります。すごい出っ歯ですね。セファロ分析はしていないので正確さに欠けますが、おそらく骨格性の反対咬合であったと思われます。

右上1,2,3のアバットメントの長さは右上4,5のアバットメントの長さと同じでした。短すぎるので歯冠延長術が必要となります。

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左側面です。左下4番は残根状態で抜歯が必要でした。

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右上の仮歯が壊れています。右上1~5番がインプラントで仮歯が入っていたのですが右上4,5番は壊れて脱落しています。無理な補綴をしてあるからです。

最終補綴をこの状態で作れば同じことが起きます。

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下顎は左下5,6,7番右下6,7番がインプラントでした。

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初診時のパノラマX線写真です。ワンピースタイプのAQBインプラントが入っています。

患者さんの希望は仮歯の入っているインプラントの上物(最終補綴物)を作ってほしい。というものでした。しかし、初診時の状態で制作すると必然的に補綴物は壊れるか外れます。外れない場合はインプラント周囲の骨吸収を惹起しインプラント体が脱落します。


 そこで以下の治療計画を作成しました。
初診時の咬合高径を修正し、咬合挙上して後に、作る。従って他の補綴物も作り直しが必要となる。
具体的に言えば、補綴物が装着してある歯牙並びにインプラントは補綴物を除去し、仮歯を装着し咬合挙上を行って、数週間経過の上、顎関節に症状のないことを確認して後制作に取り掛る。

 咬合挙上とは奥歯の高さを増してかみ合わせを高くすることです。患者さんは高齢の方なので多めに咬合挙上しても問題は起きないと判断されました。

 判断理由は、手短に言うと以下の通りです。
鼻から下の頤までの長さは20歳台に比べ高齢になると間違いなく短くなります。簡単に言うと高齢者は鼻から顎先までの長さが短いということです。奥歯のない高齢者は例外なく短くなっています。
高齢者で歯が全て残っている方でも短くなっています。何故なら歯がすり減るからです。

 計画立案時は少し不安がありました。患者の希望する本数よりはるかに多くの本数が被せ直しが必要となることを患者に伝えることで、患者は『金儲け』『必要のない歯を作り直す』と曲げて受け取るのではないか?
 そのように心配するには理由があります。昨今ネット上には非論理的なことを書いてある恥ずかしい文章が散見されます。xでも非論理的、日本語大丈夫?と疑われる方が多くの投稿をしています。

 そんな訳ですから、不安を抱えつつ、上記計画を患者さんにお話ししました。すると、快く承諾して下さりました。
 

作り直したところです。上顎前歯の傾きが改善されています。

インプラント補綴転院症例、能代市、北秋田市、大館市、秋田市
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初診時と比べると違いが明瞭です。

治療費は以下の通りになります。
上下合わせて16本のフルジルコニアクラウン上部構造の製作並びに装着までの料金(仮歯込み):¥55,000x16=¥880,000(税込み、)
治療期間は9月~4月までの7か月、通院回数は18回となりました。

インプラント治療には以下のようなリスクを伴う可能性があります。

一時的な唇、舌、頬、歯肉そして歯牙の感覚マヒ、近接歯牙・顎・上顎洞・鼻腔に対する炎症・疼痛・過敏症・組織治癒の遅延及び顔面部の内出血、傷口の腫れ。
※インプラントの耐久性は、天然歯同様、口腔衛生状態(喫煙の有無、喫煙者の協力度、咬合力、咬み合わせ、骨量、歯肉量、歯磨き、メンテナンス)により変化します。
免疫不全や1型糖尿病になることでインプラントの耐久年数は下がります。ホルモン治療や受放射線治療を受ける方も同様です。

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