抜くべき歯を抜かないのは危険。インプラントの為の歯科医院選び、能代市、北秋田市、大館市、秋田市
結論
抜くべき歯を抜かずに放置していいると歯槽骨が溶けてしまいます。骨が溶けることで、抜くべき歯の隣の歯も抜かなければいけなくなるという話です。
こんな患者さんが来ました。
グラつく歯を抜いてスマイルデンチャーを作って欲しいと、ある新患が来院しました。下はその患者さんのパノラマX線写真です。
ピンク色の線で囲まれた部分の白い歯が、患者が抜いてほしいという歯です。周囲の骨が完全に溶けて歯が歯茎に浮いています。周囲の骨が著しく吸収しています。当然左上6,7番はグラグラして歯に浮いています。左上5番も動揺があります。
下のX線写真はピンクの線で囲まれた部分の拡大です。
抜くべき歯を抜かなかったので、奥から3番目の歯を支えている骨も溶けてしまいました。赤い矢印と水色の矢印は骨の高さの違いを示しています。右上5番の近遠心で歯槽骨の量が著しく違います。右上6,7を抜かなかったために右上5番を支える骨が過度に吸収し、右上5番は抜歯することになりました。
患者さんに何故今まで抜かなかったのか訊きました。すると、患者が言うには以前通院していた歯医者は抜かない方針だったそうです。前医は抜かないと言ったそうです。ところがその歯科医院の衛生士は『ほかの歯科医院では抜きますからね』と言っていたそうです。
患者さんはインプラントを希望していたので抜いた部分にインプラントを入れることになりました。しかし、残念でならないのはもっと早く右上6,7番を抜いていれば5番が残っていたかもしれないことです。サイナスリフトが必要になるのですが、もっと早く抜いていればソケットリフトで済んでいたかもしれません。
前医はいったい何のために抜かなければいけない歯を残したのか?⁇残すべき根拠はありません。この患者さんの様に歯科医院選びを間違えるととんでもないことになります。
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