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セラミックインレー、ダイレクトボンディング

セラミックインレー、ダイレクトボンディング

e-maxです。

セラミックインレー、ダイレクトボンディング
セラミックインレー、ダイレクトボンディング

ダイレクトボンディングの術前術後です。



銀歯を白く変えたいという方が最近増えています。そこで、今回は部分的な銀歯(インレー)を白いものに変える方法について書きます。


部分的な銀歯を白いものへ替えるには2つの方法があります。セラミックインレーとダイレクトボンディング法です。

 

□セラミックインレーの特徴

  長所

  1. 1、綺麗

  2. 2、硬い
    3、変色しない
    4、プラークがつきにくい


  3.     短所
    1 歯を削る量が多い

2、硬いけど衝撃に脆い(瀬戸物だから)

3、割れることがある

4、虫歯になる危険性が充填よりも高い

52回の通院が必要

 

□ダイレクトボンディング法の特徴

 長所

  1. 1、綺麗

  2. 2、歯を削る量が最小限
    3、変色しにくい
    4、虫歯になりにくい
    5、修理ができる
    6、一度の来院で治療可能
    7、衝撃に強い
    8、割れることが極めて少ない

  3.     短所

  1. 1、治療時間が長い

 

------セラミックインレー------


当院のセラミックインレーでは最新のプレスセラミック(E-Maxインレー)を採用しています。★


 セラミックインレーの欠点である通院2回を1回で済ます方法があります。患者さんの口の中を直接光学機器で読み取りその情報を元にコンピューターでデザイン(computer assisted design 、略してCAD)し機械で削り(computer assisted milling略してCAM)インレーを造り、その日のうちにsetする治療法です。


これで一回の通院で終了となります。が、これは出来上がったインレーに不適合(歯に合わない)の場合が多く、その防止として削る量をふやさないといけません。またセラミックインレーと歯を合着するセメントが厚くなる傾向があり、インレーの隙間から虫歯になる危険が増えます。歯と修復物の境目から虫歯が出来ることを二次齲蝕といいますが、この2次齲蝕を防止する為に工夫が必要となります。


--------当院における2回通院法-----

 


当院では1回通院法を採用していません。2回通院法を採用しています。


2次齲蝕を作らないために、つまり適合の良いセラミックインレーを作るためです。



セラミックインレーの不適合を減らすには、患者さんの口の中の模型を作ります。その模型上で削った歯に合わせたインレーをワックスで作ります。



それをCAD/CAMで削りだす方法もありますが当院では採用しておりません。更に精度を向上させています。



鋳造して作ります。鋳造とはワックスの型を埋没材にいれ鋳型を作り、それを電気炉で焼いて溶かしたガラスセラミックをプレスして作ります。



こうすることでワックスの型がガラスセラミックに置き換わります。


鋳造されたセラミックインレーは非常に精度が高く削った歯にピタリと適合します。


 


プレスセラミックインレーがセレックに代表されるCAD/CAMインレーより優れているところは精度だけではありません。機械がデザインと削りだしするより人間がWAXで作る形を鋳造するほうがが精密で細かく自然な形が再現できるところです。



更に鋳造されたセラミックインレーに細かく色をつけて2度焼きしています。こうすることでより自然な色となります。


 


また、当院採用のE-Maxインレーの材料である二珪酸リチュウムガラスはセラミックの4倍の硬さです。従来のセラミックインレーが割れたり欠けたりし易かった欠点を克服しています。


4倍の硬さでありながら磨耗性が天然歯に近く咬む歯をいためません。



色は透明度があり非常に綺麗です。







   --------ダイレクトボンディング法--------


★保険の白い詰め物と全く別のものです。★


ダイレクトボンディング法はお口の中で直接歯に白いハイブリッドレジンを詰める方法です。このハイブリッドレジンは保険の白い詰め物と違い、丈夫で綺麗で変色が極めて少なく、いいことだらけです。ハイブリッドレジンは歯とは接着しません。その為ボンディング剤と言う歯に染み込ませる薬を塗ってくっつけます。このハイブリッドレジンとボンディング剤ともに年々進歩しています。


そのため、1980年代から比べると修復物の寿命が格段に延びています。U.Pallesen2003年に報告している資料ではⅡ級窩洞(隣接面にまたがる充填)11年で80パーセントが残っています。12年前の報告書で調査された材料は20年前のものです。今のダイレクトボンディング法の材料は当時に比べ格段に進化しています。2014年以降まだ正式な調査報告書はありませんが、現在のものでは10年残存率が95パーセント以上と推測されています。私もこの推測は当たっていると思っています。当院でもダイレクトボンデング修復の寿命は非常に長く。10年で100本中2本だけ欠けました。欠けたところは修理して使っています。

  修理できるところがいいですね、セラミックは割れたら修理ができません。割れたセラミックは全部取替えになりますから歯を削ることになります。


 ---------どちらが良いか?---------


 ある大学教授が仰ってました。セラミックインレーは割れたり、2次齲蝕の場合、治療のやり直しがクラウンになる場合が多く、やり直しがまたセラミックのインレーで済んでも、やり直しを数回行うと、結局いつかはクラウン(車だけにしてほしいです)になるそうです。(クラウンとはぐるりと歯全体を被せるものです)


ダイレクトボンディング法は、治療のやり直しはまたダイレクトボンディング法になる場合が多いそうです。その教授の専門は接着なので多少は自分の研究を贔屓目で見るかもしれません。ですが、私を含め多くの臨床家もその意見に賛同しています。


 

 圧倒的にダイレクトボンディングが良いことになりますが、実際の臨床では患者さんのお口の状態と、修復する部位に応じてその人にとって最適な方法を提案するようにしています。 


筋肉もりもりの男性と咬む力の弱い女性に同じ修復をしても修復物の耐久性は同じとはいえません。修復する歯とかみ合う歯の状態の違いでも耐久性に違いが出てきます。歯軋(はぎしり)りする人とそうでない人で適切な修復方法が違ってきます。





他の白い歯に関しては以下のページで解説してあります。 

http://www.yotsujishika.com/cosmetic/



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