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SWAのワイヤー選択 矯正 能代市 北秋田市 大館市


.022x.028インチスロットの装置において.028x.025インチワイヤーのスライディングワイヤーをフィニッシングワイヤーとするAndrewsの場合11°~15°遊びが装置との間に生じるのでその補正の為にAndresはワイヤーフォーミングの必要性を認めています。つまり上顎はわずかなspeeカーブを下顎はわずかな逆speeカーブです。

MBTタイプの装置ではストレートワイヤーを使うのでアンギュレーション。トルクに大幅な改善が行われています。

当院ではOPA-K*装置を使う場合が多いのですが、この装置を使った基本術式を見ても、同じくワイヤーフォーミングの必要性を解説しています。スロットとワイヤーに遊びが無い又は少なければワイヤーは滑らず装置に組み込まれた、トルク、インクリネーションが動かそうとする方向とは逆の力が働きアンカーロスしかねません。ですから基本術式ではサイズダウンしたワイヤーを使用し、上顎ではspeeカーブ下顎では逆speeを大きく強調したワイヤーを使うことになっています。biteオープニングと前歯部のインクリネーション補正の為ですね。

OPA-Kの解説書では

更に抜歯空隙閉鎖時ワイヤーとスロットの摩擦を少なくするために以下の対策を講じています。

①サイズダウンしたワイヤーの角を丸めたものを使用。

具体的には018"x025"スロットの装置に016"x016"インチCo-Cr角のワイヤーのかどをまるめたものを使用しています。

OPA-K販売元からわざわざ角を丸めた角ワイヤーを販売してくれています。装置だけの販売ではなく取扱説明書(解説書)、専用のワイヤー、ワイヤーテンプレート、等開発コンセプトを実現のための治療システムとして販売しているということですね。


②更に月に一度の来院時のワイヤーのチェック時に傷を確認したら。ワイヤーの傷を取り除く為に研磨する。


③抜歯空隙閉鎖時の注意としてスムースなワイヤースライディングが起きるよう小臼歯の結紮を結紮線がカタカタするまで緩くする。

 

私はベッグテクニックを使った矯正をやっていたので、上記の3つの工夫の中に、ベッグテクニックとの共通点を見つけることができて大変興味深いものでした。

 

 読んで自分なりの工夫をしています。

OPA-K使った場合、OPA-k専用のワイヤー使わずとも、他社のプリフォームドアーチワイヤーの角をまるめて使用できるし,意識的にワイヤーを部分的にサイズダウンして使うことで摩擦を大幅に減らすこと可能ですよね?例えば022”インチスロットの装置に018"x025"インチワイヤーを使用。その際大臼歯小臼歯の部分をわざと断面が楕円に近くなるまで削って研磨するのもありです。ここまで書いて思い出しました。この形に似たもの実際販売しています。でも買うまでのことありません。近いものが自作できます。

 

*OPA-K 小坂肇氏開発のモンゴロイド向けのSWA

参考文献 プレーンアーチ法[第2版] 著者小坂肇 医学情報社

 



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