定期検診と虫歯の診断 小窩裂溝齲蝕 根面齲蝕 非活動性齲蝕
医院として定期検診を運用していくにあたり、定期検診の効果、意義の確認をします。その上で定期検診の運用スケジュールと、診断、治療法をシステムとして決定します。
システム決定の際、齲蝕に関し、ベースになっている考えは『エナメル質齲蝕は治療しない』です。歯磨剤のフッ素が齲蝕の予防と進行抑制します。
ですので、臨床で確認できる初期虫歯であるチョーク状虫歯なら治療はしません。
上の写真の上顎中切歯に見える白濁がチョーク状齲蝕です。歯磨きで白濁が消え、齲蝕の無い状態まで戻ります。
下の写真の向かって右側奥から2つ目の大臼歯(第一大臼歯)の溝は小裂溝齲蝕です。溝のあたりの透明感が強くなって、その奥が黒く透けています。溝の黒い物がすべて齲蝕とは限らず、下の写真のような透明感が齲蝕のサインです。
上の写真をご覧ください。は向かって右の奥から2番目が小窩裂溝齲蝕です。小窩裂溝に穴が開いているのが分かります。資質が黒ずんで透明度が上がっています。右の奥から4つ目(第一小臼歯)の咬合面の溝は黒いのですがこれは着色です。齲蝕ではありません。
溝が黒ければ齲蝕と診断し、治療する歯科医が存在します。皆さん注意ですよ。
向かって左の犬歯の歯頚部がへこんで茶色くなっています。歯頚部の茶色いのは象牙質が酵素により変質し黄色(茶色)に変質したものです。齲蝕なのですが、硬いものは非活動性の齲蝕と診断します。柔らかいものは活動性の齲蝕と診断します。活動性の齲蝕のみ治療します。 柔らかくなりかけたものは歯磨剤のフッ素により固くなる可能性があります。歯磨きを頑張ってもらいます。当院では柔らかくなりかけて根面齲蝕を歯ブラシで硬く復活させた患者さんが沢山います。
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