骨格性下顎前突症の上顎前歯インプラント、能代市、北秋田市、大館市
上顎前歯の5歯欠損に対してのインプラント補綴の症例です。
患者さんは入れ歯を25年使っていました。
患者の口腔内をみた当院の従業員から、これはインプラントできるのですか?と質問がありました。結論を言うとできます。但し下の前歯を削らないといけません。25年間上顎前歯部欠損の間に下顎前歯が挺出しているからです。どんな人であれ入れ歯を使用すれば対合歯の挺出は免れません。ですから、どうしても挺出した歯を削る必要があります。
更にこの患者さんは下顎前突なので、上顎中切歯にインプラントを埋入したと想定してセファロ分析をしました。すると、UItoSNが120°を越えます。天然歯ならば上顎前歯部に空隙ができます。ですがインプラント補綴はできます。但し、上顎前歯の傾斜角度は強くなります。
上の写真はアバットメントを装着して後、仮歯を装着し3週間後です。下顎前歯は挺出しているのでかなり削っています(2~3㎜)。削ることで知覚過敏になるのではないかと心配しましたが、なりませんでした。インプラントは上顎骨口蓋突起口蓋側皮質骨に平行に、皮質骨に触れるぐらいギリギリに埋入してあります。インプラントのトップフランジの口径はφ=4.1mmのスクリュータイプを使用しています。
下の写真は上部構造装着後の右側面口腔内写真です。
どうです。下顎前歯を削って問題なし。咬合平面もほぼフラットです。上部構造は右側がブリッジ、左側が2歯の連結冠としました。補綴物は、私の場合、通常はメタルボンドクラウンを使用します。が、この症例では切端が欠ける心配があるので、マルチレイヤードタイプのジルコニアを使用しました。アバットメントの金属色が透けて見えないか心配しましたが、唇側の厚みを十分確保できたので大丈夫でした。
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