矯正症例77『Angle classⅡ div1 上顎前突』|ブログ|患者さんに寄り添ったインプラント治療なら能代にあるよつじ歯科・インプラント矯正歯科クリニック

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矯正症例77『Angle classⅡ div1 上顎前突』

初診時21歳3か月 抜歯部位:上顎左右4番、下顎左右5番

治療期間2年8か月、来院回数37回、 治療費総額99万円(税込み)

矯正症例77『Angle classⅡ div1 上顎前突』
矯正症例77『Angle classⅡ div1 上顎前突』

 上顎前歯のトルクが若干不足気味に見えますが、上顎の歯槽突起が薄くトルクをこれ以上加えるのと上顎切歯の歯根が口蓋側からはみ出すので終了としました。

 この症例は、当初上顎に於いて3の遠心移動を終えてから上顎の2~2を移動した症例です。やってみて改めて思いました。歯列矯正用アンカースクリューを用いた症例では3~3を一塊で動かす方が時間の節約になります。
 3のみの遠心移動をする動かし方はそのルーツを探るとヘッドギアもなかったころのアンカーロス対策から考案されたやり方です。
現代に於いてはヘッドギアに変わるものとしてTADS(歯列矯正用アンカースクリュー)が考案され広く普及しています。HG(ヘッドギア)を使わない方法へ確実にシフトしています。
 そう思うのは以下のようなことがあったからです。
昨年から今年初めまで隔月で舌側矯正のセミナーを受講しました。そのセミナーの講師の先生(かなり著名な先生)の解説の中で、自分の医院での臨床にはHGの患者は一人もいないと言っていたからです。
 HGを使っている矯正専門医がどれだけいるか統計資料がないので(あるのかもしれませんが自分が調べた範囲ではありませんでした)
正確な数値は言えませんが、まず間違いないでしょう。



歯列矯正には以下のリスクを伴う場合があります。


歯列矯正をすることで虫歯、歯周病のリスクが高まります。歯根吸収、歯肉の裂開、歯肉の退縮、ブラックトライアングルの出現の可能性があります。
治療期間が予定より長引くことがあります。動的治療終了時の歯列は永久に保持されるものではなく、経年的に多少なりの変化があります。

装置を除去する際に、補綴物の破損、エナメル質に微小なヒビが入る場合があります。


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